今年は昨年と比較して外出しやすい状況であり、生活をしているとコロナの影響がやや薄らいだように感じることもあるかもしれません。
しかし、依然として業績が回復し切っていない会社は少なくないです。
その結果、給料が上がらない、または減ってしまったという人もいらっしゃるかもしれません、
そこで今回は、LIMOで過去配信した「元銀行員が見た「お金が貯まらない人」にありがちな特徴4選」を引用しながらお金が貯まらない人に共通の特徴を振り返り、貯蓄の基本についてもご紹介します。
1. 60代の平均貯蓄額
まずは金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」を参考に、60歳代二人以上世帯の貯蓄額についてまとめていきます。
1.1 60歳代世帯「金融資産保有額」(※金融資産を保有していない世帯を含む)
- 平均:2427万円
- 中央値:810万円
1.2 保有額ごとの人数割合
- 金融資産非保有:19.0%
- 100万円未満:6.4%
- 100~200万円未満:4.8%
- 200~300万円未満:3.4%
- 300~400万円未満:3.3%
- 400~500万円未満:2.6%
- 500~700万円未満:5.9%
- 700~1000万円未満:5.3%
- 1000~1500万円未満:8.4%
- 1500~2000万円未満:6.0%
- 2000~3000万円未満:9.6%
- 3000万円以上:22.8%
- 無回答:2.6%
3000万円以上を保有する世帯は22.8%いることがわかります。
一方、「金融資産はナシ」という世帯も19.0%います。
5世帯に1世帯が、貯蓄「ゼロ」ということになります。
2. 元銀行員が明かす「貯蓄下手の人にありがちな特徴3選」
では、お金が貯まらない人にはどんな特徴があるのでしょうか。
過去配信した「元銀行員が見た「お金が貯まらない人」にありがちな特徴4選」を引用してご紹介します。
2.1 貯蓄下手の人にありがちな特徴1:いつも頭に「節約」の二文字がある
貯金の方法は、突き詰めると「収入を増やす」「出費を減らす」「資産運用する」の3通りしかありません。
家計が赤字では貯金はできませんが、節約生活で我慢を続けていると知らず知らずのうちにストレスがたまってしまいます。
「今日はがんばったから自分にご褒美」「たまにはムダ遣いしてもいいか」といった口実で浪費してしまう人もいるのではないでしょうか。
それが積み重なると、「がんばっているのに貯金が増えない」といった事態になりかねません。
がむしゃらに節約するのではなく、まずは収入や固定費を洗い出して「自由に使えるお金はどのくらいなのか」を知るところから始めましょう。
2.2 貯蓄下手の人にありがちな特徴2:自分が何にお金を使っているかわからない
財布や銀行に、今お金がどのくらいあるか言えますか?
「見当もつかない」という人は、お金の使い方を見直しましょう。
大きな出費だけでも目につきやすい場所に記録しておくと、ムダ遣いを防ぎやすくなります。
自宅にいながらスマホひとつで買い物ができるようになったことで、一時的な欲求のままに購入ボタンを押してしまう人が増えています。
特に、お酒に酔っているときは要注意です。
欲しい物が出てきたら、次の日まで購入を待ってみましょう。
考え方が変わるかもしれません。
2.3 貯蓄下手の人にありがちな特徴3:利用している銀行は1つだけ
使っている銀行が1つしかないと貯金と生活費を区別できないため、貯めていたつもりのお金をいつのまにか使ってしまうおそれがあります。
基本的に1つの銀行にはプライベート用の普通預金口座を複数開設できません。
自分名義の口座が1つしかない人は定期預金を上手に活用しましょう。
ただし、預貯金が保護されるのは1銀行あたり元本1000万円と利息のみです。
複数の銀行に口座を開設して生活費用と貯金用に分ける方法も効果的です。
口座開設の手続きを面倒だと思う人もいるかもしれませんが、ネット口座なら比較的簡単に口座が作れます。
高金利の定期預金を扱っているケースも多く、賢く利用すれば普通の銀行にお金を預けるよりもお得です。
3. 60歳以降の老後生活で後悔しないための「貯蓄の基本」
ではここで、貯蓄の基本を振り返りましょう。
老後破産を防ぐために、できるものから実践していくことが重要です。
3.1 お金を「貯める・使う」のタイミングを考える
通常、人生の過程は「お金を貯める」「お金を使う」タイミングでわかれます。
貯めるべきタイミングを逃し、後悔するといったことは避けたいですよね。
若い時はまだ収入が少ないうえ、自己投資などをされる方もいらっしゃるので、なかなかお金は貯まりづらいかもしれません。
一方、子供が成長し、教育費がかからなくなってくると、徐々に貯めやすくなってくるでしょう。
上記のように、個々人のライフステージにおいてタイミングを見定めることが重要です。
3.2 固定費を定期的に見直す
出費を減らす際に重要なのが、固定費の見直しです。
携帯電話やネット回線の契約、その他いろいろな定額サービスについて、サービスの内容と費用のバランスを考えてみることが効果的です。
また、保険を見直すことも大切です。
普段から使うサービスではない分、忘れがちでもあります。
3.3 お金が貯まる仕組みを工夫して作る
全てのお金をひとつの口座にまとめていると、収入・出費・貯蓄の入り混じった管理となってしまいます。
しかし、貯蓄用の口座をひとつ作り、自動積立定期預金などを活用すれば、お金が溜まっていく仕組みを簡単かつわかりやすく作ることができます。
3.4 投資・資産運用を実践
リスクを取った資産運用も重要です。
低金利下の現状、銀行にお金を預けているだけでは、効果的に資産を増やすのが難しい状況です。
一方、「投資」であれば、より高いリターンが期待できます。
もちろん、投資にはリスクが付きものです。「リターンがいくらになるかわからない」「損をするかもしれない」といった不安も生じてくることでしょう。
「いきなりハイリスクな投資は怖い」という人も多いと思いますが、世の中には投資信託や債券など数多くの投資商品があり、リスクも高低まちまちです。
投資初心者の方は、まずは好奇心のおもむくままに「投資ってそもそも何?」「どんな投資商品があるの?」といった初歩的な情報収集から始めてみると、楽しい資産運用のスタートが切れることでしょう。
4. 脱・貯蓄下手を意識し、60歳からの老後に余裕を持たせましょう!
いかがだったでしょうか。
国内経済の回復動向については、個人ができることは限定的です。
しかし、工夫することで、貯蓄を増やすことはできます。
参考になれば幸いです。
4.1 【参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

