3. 60歳以降の老後生活で後悔しないための「貯蓄の基本」
ではここで、貯蓄の基本を振り返りましょう。
老後破産を防ぐために、できるものから実践していくことが重要です。
3.1 お金を「貯める・使う」のタイミングを考える
通常、人生の過程は「お金を貯める」「お金を使う」タイミングでわかれます。
貯めるべきタイミングを逃し、後悔するといったことは避けたいですよね。
若い時はまだ収入が少ないうえ、自己投資などをされる方もいらっしゃるので、なかなかお金は貯まりづらいかもしれません。
一方、子供が成長し、教育費がかからなくなってくると、徐々に貯めやすくなってくるでしょう。
上記のように、個々人のライフステージにおいてタイミングを見定めることが重要です。
3.2 固定費を定期的に見直す
出費を減らす際に重要なのが、固定費の見直しです。
携帯電話やネット回線の契約、その他いろいろな定額サービスについて、サービスの内容と費用のバランスを考えてみることが効果的です。
また、保険を見直すことも大切です。
普段から使うサービスではない分、忘れがちでもあります。
3.3 お金が貯まる仕組みを工夫して作る
全てのお金をひとつの口座にまとめていると、収入・出費・貯蓄の入り混じった管理となってしまいます。
しかし、貯蓄用の口座をひとつ作り、自動積立定期預金などを活用すれば、お金が溜まっていく仕組みを簡単かつわかりやすく作ることができます。
3.4 投資・資産運用を実践
リスクを取った資産運用も重要です。
低金利下の現状、銀行にお金を預けているだけでは、効果的に資産を増やすのが難しい状況です。
一方、「投資」であれば、より高いリターンが期待できます。
もちろん、投資にはリスクが付きものです。「リターンがいくらになるかわからない」「損をするかもしれない」といった不安も生じてくることでしょう。
「いきなりハイリスクな投資は怖い」という人も多いと思いますが、世の中には投資信託や債券など数多くの投資商品があり、リスクも高低まちまちです。
投資初心者の方は、まずは好奇心のおもむくままに「投資ってそもそも何?」「どんな投資商品があるの?」といった初歩的な情報収集から始めてみると、楽しい資産運用のスタートが切れることでしょう。