JTの株価動かす3大リスク2. 積極的な事業の拡大
JTは、たばこ事業以外にも、医薬事業や加工食品事業といった事業を多角的に展開しています。
JTはこういった複数事業に関して今後も投資する計画ですが、その投資に関連し、当初想定されたリターンを得られるという保証はありません。
また、JTはRJRナビスコ社の米国外たばこ事業やGallaher社など、事業拡大に向けてM&Aを積極的に展開してきました。
JTは今後もこのような展開を見せる可能性がありますが、こちらも多角的事業と同様に計画通りのリターンを得られない可能性もあります。
JTの株価動かす3大リスク3. カントリーリスク
JTは世界各国で事業展開しています。
そうした中、特に海外たばこ事業の重要性は増してきています。
しかし、展開する地域の政治・経済・社会・法制度などの変化や、テロ・戦争に伴うカントリーリスクが高まった際には、サプライチェーンや流通網の遮断、資産や設備の毀損などにより、業績が悪化する可能性があります。
執筆者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社し、現在はメディア事業部・メディアグロース企画推進室マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
新潟県立新津高等学校を経て、2013年に慶応義塾大学商学部を卒業。学部では、岡本大輔研究会にて企業評価論、計量経営学を専攻していた。
最終更新日:2023/11/03