大学入学直後の私のTOEICスコアは450。しかし大学で言語学を研究し、語学留学を経た後に受けたTOEICのスコアは930まで上がっていました。全く対策せずに、軽い気持ちで受けたにもかかわらずです。

本記事では、なぜ私が対策ナシでTOEIC930点を獲得できたのか、その理由をお伝えします。

※本記事にて「TOEIC」と表記しているのは、基本的に「聞く・読む」の2つの英語力を測定する「TOEIC® Listening & Reading Test」を指しています。

TOEICスコアが劇的にアップした理由とは?

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文法力・語い力がアップしたから

私のTOEICスコアアップにつながる最初のきっかけは、おそらくイギリスへの語学留学です。ただし「留学したら英語を覚えられる」ということではありません。

私は大学2年生で言語学研究室に入り、教科書の多くが英語で書かれた書籍を使って授業を受けていました。当然、予習や復習で英語を読み込む日々が続きます。

そもそも専攻している分野が言語学ですから、英語の文の仕組みや構造について学ぶ機会にも恵まれていました。

充分な文法と語いの知識を、留学前に授業を通じて自然と蓄えていくことができたのがスコアアップにつながったと言えるでしょう。

モチベーションがあがったから

モチベーションは言語学の観点からも、言語習得の成功を左右する重要なファクターのひとつと言われています。

私の場合、語学留学した先はイギリスの田舎町で、日本語を話せる人は語学学校にわずかにいるだけ。英語を覚えなければ何もできない状況に置かれていました。

ホームステイをする場合は、基本的に「夕食を作ってほしいかどうか」について、その日の午前中にホストマザーに伝えておくのがマナーですが、迂闊にも私はこう答えてしまいました。

“Don’t you eat dinner tonight?” 

“No, I don’t.”

おわかりでしょうか。「今日の晩ご飯食べないの?」と聞かれたら、「いや、食べるよ」のつもりで「No ~」と答えていたのです。もちろん、その日の夕飯を私は食べることができませんでした。

生きるためと言えば大げさですが、「正しいコミュニケーションができないと夕食すら食べられない…」このような状況が英語を学習するモチベーションになったのは言うまでもありません。

劇的にスコアが上がった!スコアアップに必要な学習は何だったのか?

私の場合、大学で言語学を専攻していたので英語を毎日長時間にわたって勉強する環境があり、留学も経ています。このおかげで、特別な対策をしなくてもTOEICスコア930をマークできるだけの英語力を手に入れることができました。

このスコアは「英語を毎日長時間にわたって勉強する環境」があり、留学時に「英語を使わざるを得ない環境におかれ、生きるために勉強した」からこそ得られた結果です。

しかし、忙しい社会人や理系の大学生の方々が、四六時中、英語にどっぷり浸って勉強することはほぼできないと言ってよいかもしれません。私が英語を習得したプロセスを同じようにたどることは難しいといえます。

ならば、TOEICでハイスコアを獲得することはそもそもできないじゃないかということになりますが、そうではありません。重要なのは「成功例から自分に必要な部分だけを抜き出して参考にすること」です。

私のスコアが劇的にアップしたのは「英語を毎日長時間にわたって勉強する環境」があり、「英語を使わざるを得ない環境におかれ、生きるために勉強した」からです。

この成功例から抜き出して参考にしていただきたいのは「必要な文法と語いを充分に勉強すること」、「明確なモチベーションを持つこと」です。

「英語を毎日長時間にわたって勉強する環境があった」⇒ 必要な文法と語いを充分に勉強する

「英語を使わざるを得ない環境におかれ、生きるために勉強した」⇒ 英語を勉強する明確なモチベーションを持つ

では、具体的にどのような勉強をすればいいのか、具体的に紹介します。

必要な文法と語いを充分に勉強する

英語の文法を勉強するためには、好みの文法書を1冊選んで読み込む方法がおすすめです。ネイティブの視点を取り入れた、真に英語を知り尽くした著者の文法書がよいでしょう。

残念ではありますが、文法書のなかには「学校の教科書の焼き直し」のような、内容に物足りなさを感じる本もあります。

TOEICでハイスコアを狙うには、英語への深い理解と広い知識が必要なので、内容が不十分だとレベルアップしにくいかもしれません。

英語の専門家は、深い理解に基づいた優れた文法書を出しています。大人になるとロジカルに物事を捉えられるようになるので、文法書を読んでも子供のときのような丸覚えではなく、言語としての英語をより論理的に理解できるようになっています。

「この単語にはこのような意味があったから、このような使い方をしていたのか」、「この語順にはこのような意味があったのか」など、改めて英語の奥深さを感じることも少なくありません。

ぜひ良質の文法書を入手して勉強してみてください。個人的にオススメの学習参考書を以下に紹介します。

英語を勉強する明確なモチベーションを持つ

「大人が英語を学び直すなら、文法の勉強は中学英語までで十分」という人もいます。確かに友達とカタコトの英語でコミュニケーションをとりたいだけなら、中学英語で充分かもしれません。

しかし、TOEICでハイスコアを獲得する、あるいはビジネスミーティングで通用するレベルの英会話力を身に着けたいなら、高校~大学レベルの英文法と語いを勉強する必要があります。

このレベルの英語力を身につけるには「なんとなく英語が上手になりたい」という曖昧なモチベーションでは、英語の学習を続けることが難しくなります。学習する内容も高度になり、挫折しやすくなるからです。

英語のスキルはすぐには身につきません。結果が出るまでには長期間を要するので、長く持続する強いモチベーションも必要になります。

「週末のオールイングリッシュミーティングで、自分の意見を発信したい」「小さい頃から夢だった、英語を使う仕事に転職したい」など、明確な目的意識をもって学習することが必要になるでしょう。