3. さいごに

先ほど触れたように、定期的な収入が減り、前の年より資産が目減りした、という60代世帯は珍しくないわけですね。

「貯蓄に本腰を入れるのは還暦過ぎてからで大丈夫だろう」と先延ばしにしてしまうと、再就職がうまくいかなかった場合や、健康面で不安が生じた場合には、その計画が崩れることも考えられます。

さらにいうと「老朽化した自宅をなおす」「ご家族の介護が必要となる」といった、シニア特有の大型出費が発生する可能性もあるわけですよね。

老後の入り口である60代の時点で、ある程度まとまった金額を準備して備えておくことで、セカンドライフの安心度は変わってくるでしょう。

さらにいうと、60代から資産形成を始めることは決して簡単とはいえません。60代になると資産運用で使える手段が限られてしまうからです。

「人生100年時代」と言われるこんにち。何も対策を行わないまま70代以降の本格的な老後生活に入ることは、非常にリスクが高いといえるでしょう。

ご自身の状況にあう「お金の育て方」を見つけていかれることをおすすめします。

参考資料