1. 64歳の人もおさらい!年金制度の基本知識
日本の年金制度は、国民年金と厚生年金の「2階建て構造」となっています。
1階部分にあたるのが、日本に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある「国民年金」です。年金制度のベースとなる部分で、「基礎年金」とも呼ばれます。
保険料は一律なので、個人の年収により受給額が変わることはありません。ただし未納や免除の期間があれば、その分が満額より差し引かれるしくみとなります。
一方、2階部分にあたるのが厚生年金で、公務員や会社員などが国民年金の上乗せで加入しています。
こちらは報酬比例制なので、保険料は個人によって異なります。納めた保険料や加入期間で受給額が決まるという構造上、年金額は個人によってかなり異なります。
1.1 年金の支給開始年齢は原則65歳から
国民年金も厚生年金も、受給開始の年齢は「原則」65歳からです。そのため、60~65歳は無収入になることもあります。特に60歳で定年退職を迎える企業に勤めている方などは、次の項目を参考にしてみてください。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)