「ひとりの70代」年金・貯蓄に早くから備えるために
70代の年金や貯蓄の平均を見てきましたが、実際には個人差が大きくなります。
貯蓄を見て二極化していたようすからも分かる通り、70代の生活は現役時代からの備えによって左右されるでしょう。
年金に不安を感じる方も多いですが、老後生活の柱は公的年金です。一方で少子高齢化の今、公的年金だけでは生活できない可能性が高いので、個人年金保険やiDeCoといった私的年金の備えがあると安心です。
貯蓄については、値上げが相次ぐ今「老後に備えるどころか今の生活が大変」と感じる方も多いと思います。ただ老後に必要となる資金は大きいからこそ、早いうちからコツコツ備えておきたいところ。
これを機に家計を改めて見て、固定費の見直しなどをおこない、先取り貯金などを利用して少額でも毎月貯蓄する習慣を作ってみてはいかがでしょうか。
生活費の3~6カ月分の貯蓄が貯まれば、一部で運用をおこなうのも良いでしょう。
固定費をなるべく抑えて、私的年金や資産運用、そして仕事を長く続けること。いくつもの方法で、ひとりの老後に備えていきましょう。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和3年調査結果」各種分類別データ
- 内閣府「男女共同参画白書 令和4年版 特集編 人生100年時代における結婚と家族~家族の姿の変化と課題にどう向き合うか~」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
- 日本年金機構「遺族年金ガイド 令和4年度版」
宮野 茉莉子