厚生労働省は、早ければ今夏にも基礎年金の目減りを抑える方策を検討する予定だと各種メディアで報じられました。
20歳以上60歳未満が原則加入する「基礎年金(国民年金)」。
少子高齢化が進んでも年金財政を持続させるためにマクロ経済スライドを導入したものの、基礎年金の給付水準が下がることが予想されており、それに対する対応が検討されるようです。
令和4年度の年金額は昨年度より0.4%減額となっており、今後の年金に不安を抱える方も多いでしょう。今回は基礎年金と厚生年金の平均額を確認しながら、基礎年金の平均額の推移についても見ていきます。
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1. 基礎(国民)年金と厚生年金とは
まずは年金の基本について確認しましょう。
基礎年金は1階部分であり、20歳以上60歳未満が原則加入します。支払いができない方に向けて、「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」があるので、未納にせずに相談するといいでしょう。
厚生年金は、会社員や公務員が基礎年金に上乗せして加入します。パートの方の適用も拡大しているので、検討されるのも一つでしょう。