今月振り込まれる年金から、受給額は0.4%の減少となったことをご存知でしょうか。
2年連続のマイナスとなり、若い世代では「私が老後を迎える頃、年金を受け取れるのか不安」との声もあがります。
年金制度自体が破綻することはありませんが、受給額が減少する可能性は大いにあるでしょう。将来の年金について、正確な知識を持つことが重要となります。
実は、そんな年金からも天引きされるお金があることをご存知でしょうか。厚生年金の月平均は約14万円ですが、これが手取りとなるわけではありません。
厚生年金や国民年金から天引きされるお金について見ていきましょう。
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1. 年金には厚生年金と国民年金がある
まずは年金制度の仕組みを押さえておきましょう。
私達が加入している公的年金は、国民年金と厚生年金という2階建ての構造をしています。
1.1 国民年金(基礎年金)
国民年金(基礎年金)には日本に住む20~60歳未満の方が加入します。保険料は全員一律で、納付書や口座振替で毎月納めたり、前納として2年分まとめて納めたりできます。
1.2 厚生年金
2階部分に位置するのが厚生年金です。国民年金と違い全員加入するわけではなく、主に会社員や公務員などが加入します。
保険料は報酬に応じた等級で決まり、納めた保険料によって受給できる年金額も変わります。収入額が高ければ高いほど、納付月数が長ければ長いほど多くの年金を受給できると言えます。
以前は公務員が加入する3階建ての共済年金がありましたが、現在は厚生年金に統一され、手厚くても2階までとなりました。
厚生年金保険料の中に国民年金保険料も入っているため、厚生年金加入者は国民年金と厚生年金の両方を受け取ることになります。
年金の制度の基本がわかりました。では実際、年金はいくらくらい受給されているのでしょうか。受給額を見ていきましょう。