6月も半ばに差し掛かりました。もうすぐ2022年も折り返しとなります。
年明けに、新年の目標として「お金を貯める」を掲げた方も多いのではないでしょうか。食品を中心とした値上げが加速する中、貯蓄ペースが落ち込んでいるかもしれません。
貯蓄のモチベーションをあげるには、「長期的な目標を短期的な目標に落とし込む」ことが効果的だと言われています。
みなさんは今の年金受給額がいくらぐらいかご存知でしょうか。将来もらえる厚生年金の受給額を知ることで、長期的なマネープランを立てることができます。そこからもう一度、短期的な目標に落とし込んでみましょう。
【注目記事】【年金一覧表】今の「60歳~90歳以上」は受給額がいくらか1歳刻みであなたもチェック
1. 年金には「厚生年金」と国民年金」がある
まずは日本の年金制度をおさらいしましょう。日本の年金制度は2階建て構造となっており、1階の国民年金、2階の厚生年金に分けられます。
- 国民年金:日本に住む20歳~60歳未満の全員が加入
- 厚生年金:会社員や公務員などが「国民年金」に上乗せして加入
会社員や公務員などは、国民年金にも厚生年金にも加入しているということです。その部分の保険料を給与から天引きされて払っているわけですが、保険料を多く払った分、手厚く年金を受け取ることが可能です
2. 【厚生年金】もらえる金額は?男女差はある?
では、厚生年金はみんな月平均でいくら受給しているのでしょうか。年金受給額は納めた保険料や加入期間で決まります。そしてその保険料は報酬比例制で決まるため、個人差があることが考えられます。
報酬比例年金額=平均標準報酬額×5.769/1000×加入月数(平成15年4月以後の加入の場合)
さっそく厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金・国民年金事業の概況」から、厚生年金の受給額を見ていきましょう。
2.1 厚生年金(第1号)の平均月額
〈全体〉平均年金月額:14万4366円
- 〈男性〉平均年金月額:16万4742円
- 〈女性〉平均年金月額:10万3808円
※国民年金の金額を含む
2.2 厚生年金の受給額ごとの人数
- 1万円未満:10万511人
- 1万円以上~2万円未満:1万8955人
- 2万円以上~3万円未満:6万6662人
- 3万円以上~4万円未満:11万9711人
- 4万円以上~5万円未満:12万5655人
- 5万円以上~6万円未満:17万627人
- 6万円以上~7万円未満:40万1175人
- 7万円以上~8万円未満:69万4015人
- 8万円以上~9万円未満:93万4792人
- 9万円以上~10万円未満:112万5260人
- 10万円以上~11万円未満:111万9158人
- 11万円以上~12万円未満:101万8423人
- 12万円以上~13万円未満:92万6094人
- 13万円以上~14万円未満:89万7027人
- 14万円以上~15万円未満:91万3347人
- 15万円以上~16万円未満:94万5950人
- 16万円以上~17万円未満:99万4107人
- 17万円以上~18万円未満:102万4472人
- 18万円以上~19万円未満:99万4193人
- 19万円以上~20万円未満:91万6505人
- 20万円以上~21万円未満:78万1979人
- 21万円以上~22万円未満:60万7141人
- 22万円以上~23万円未満:42万5171人
- 23万円以上~24万円未満:28万9599人
- 24万円以上~25万円未満:19万4014人
- 25万円以上~26万円未満:12万3614人
- 26万円以上~27万円未満:7万6292人
- 27万円以上~28万円未満:4万5063人
- 28万円以上~29万円未満:2万2949人
- 29万円以上~30万円未満:1万951人
- 30万円以上~:1万6721人
グラフを見ると、男性は「15~20万円未満」が多く、女性は「8~10万円未満」が多いですね。平均だけでなく、男女でボリュームゾーンも大きく違うことがわかります。
女性は結婚、出産などにより退職することで、保険料を納める期間が少なかったことなどが考えられます。とはいえ、近年は女性の社会進出も増え、男性と同じ立場で働く女性も増えてきました。近い将来にはこの差は徐々に縮まっていく可能性が高いでしょう。
3. 【国民年金】月平均を男女別に確認
続いて国民年金の受給額も確認します。
3.1 国民年金の平均月額
〈全体〉平均年金月額:5万6252円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9040円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4112円
3.2 国民年金の受給額ごとの人数
- 1万円未満:7万4554人
- 1万円以上~2万円未満:29万3600人
- 2万円以上~3万円未満:92万8755人
- 3万円以上~4万円未満:284万2021人
- 4万円以上~5万円未満:466万3638人
- 5万円以上~6万円未満:776万979人
- 6万円以上~7万円未満:1483万5773人
- 7万円以上~:188万2274人
グラフをみると、男女ともに「6万円以上~7万円未満」が多いことがわかりますね。
国民年金には男女で大きな差が見られません。年収に関係なく一律の保険料を納めるという性質上、似たような受給額になると予想できます。
4. 年金だけで老後は暮らせるのか
年金受給額を見ていきました。現在のシニアの水準はここから変化し、私達が受給する頃にはもっと減少している可能性もあります。
年金だけで老後を暮らすのは難しいと言えるでしょう。実際、日本年金機構の「知っておきたい年金のはなし」によると、今の高齢者でも年金だけで暮らすのは5割以下とされます。年金だけに頼るのではなく、貯蓄や保険などで備えることが必要でしょう。
老後資金はすぐに使うお金ではないので、資産運用で長期的に育てることも可能です。運用を選択するなら、とれるリスクをしっかり見極めた上で、自分に合う方法を探してみましょう。



