2. 「厚生年金と国民年金」令和4年度のモデルケースはいくらか

年金額は毎年改定されます。

令和4年度の年金は「国民年金:6万4816円(満額)」「厚生年金:21万9593円(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)」。

出典:日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」

厚生年金は「会社員の夫と専業主婦の妻」をモデルケースとして計算されています。

「令和4年度の年金額は、昨年度より0.4%引き下げへ」

こういったニュースを聞くと将来の年金に不安を感じてしまいますね。

3. 「厚生年金と国民年金」ひと月の平均受給額

では、一般的にはどれくらい年金を受給する方が多いのでしょうか。

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、平均的な受給額を確認しましょう。

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)

3.1 国民年金の平均月額

〈全体〉平均年金月額:5万6252円

  • 〈男性〉平均年金月額:5万9040円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万4112円

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)

3.2 厚生年金の平均月額(受給者数1610万133人)

〈全体〉平均年金月額:14万4366円

  • 〈男性〉平均年金月額:16万4742円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万3808円

※国民年金の金額を含む

国民年金は平均で5万6000円。

国民年金の場合、早いうちから公的年金以外で老後資金に備える必要があるでしょう。

厚生年金は男性で16万4742円、女性は10万3808円でした。

男女で約6万円の差がありますが、これは女性の方が加入期間が短い、収入が少ない場合が多いと考えられます。

個人差が大きいため、ねんきん定期便やねんきんネットなどを利用して確認するといいでしょう。