3. さいごに
こうみると、「それなりに高い年収を得ている人が、高額受給者ゾーンに属しているであろう」という関係性はある程度うかがえるでしょう。
とはいえ、日本人の平均年収の436万円で単純計算した等級が22等級ということを踏まえると、「等級が高い=かなり多くの年金がもらえる」とは限らない、と推測できます。
「この等級なら老後は安心だろう」といった油断は禁物といえるでしょう。
長期化するコロナ禍への不安、そして働き方の多様化も相まって、「会社を辞めてフリーランスに転身」「やりがいを求めて転職してが年収が大幅ダウン」といったケースも、大いに考えられます。
60歳までずっと厚生年金に加入しているとも、年収が今よりアップしていくとも限りません。
公的年金だけを頼りにする老後は、心もとないと感じている方は少なくないでしょう。ぜひ、若いころからコツコツ貯蓄を続けて備えていかれることをおすすめします。
人生100年時代はすぐそこに来ています。
長い老後を見据えた「お金の育て方」に迷うことがあれば、お金のプロに相談されるのも一つの手でしょう。
資産運用の専門家のアドバイスで、あなたの働き方やライフスタイルにぴったりのマネープランが見つかるヒントになるかもしれません。
参考資料
- 厚生労働省「令和元年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「標準報酬月額」
- 日本年金機構「保険料額表(令和2年9月分~)」
- 国税庁「令和元年分 民間給与実態統計調査」