じめじめした天気が続く梅雨シーズンに入りました。この時期にやっておきたいガーデニング作業が「挿し木」です。
長く伸びた茎を切り取って挿し木にすれば、新しい株を増やせるだけでなく、長雨による株の蒸れも防げます。
今回は挿し木を成功させるコツや、挿し木にしやすいオススメの植物を紹介します。
6月が挿し木に適している理由
6月は降水量が多く、気温や湿度が上昇する時期。夏と比べると気温は低めで、強い日差しもありません。湿度の高さと暑すぎない気温が、挿し木をするには最適な環境といえるでしょう。
春に旺盛に生長した植物は、葉が繁り茎が長く伸びている状態。そのままにしておくと長雨で折れたり、倒れて土に触れたりすることも。挿し木を目的にした剪定で、株の風通しもよくなります。
挿し木の方法は?
1/7
Evtushkova Olga/Shutterstock.com
挿し床を作る
挿し木用の土を、育苗トレイやビニールポットなどに入れたものが挿し床です。挿し床にする土は使い古しではなく、清潔で新しい用土を使いましょう。市販されている挿し床用の土を使うと便利です。
茎をカットする
茎を先端から10~15センチほどの長さにカットして挿し芽にします。春に伸びた新しい茎で、太くて元気なものを選ぶのがオススメ。
よく切れる刃物を使い、切り口を斜めにしておくと根が出やすくなります。葉は4~6枚ほど残して、ほかの葉や花は取り除きましょう。
水揚げをする
切った直後の茎はダメージを受けているので、すぐ土に挿すと発根しにくいかもしれません。30分ほどコップに挿して、水揚げしてから挿しましょう。
土に挿す
挿し床の土にいきなり挿し芽を突き刺すと、切り口を傷めてしまいます。あらかじめ挿す場所に割りばしなどで穴を空けておくとよいでしょう。
発根を促進する薬剤を切り口に少し付けてから挿すと、発根率がアップします。
挿し木後の管理方法は?
涼しい日陰に置く
挿し床は軒下などに置き、直射日光や強い雨を避けましょう。風通しがよく涼しい場所でしばらく様子を見ながら管理します。通常3~4週間ほどで発根するので、その後は日光に少しずつ慣らしながら、管理をしましょう。
水切れさせない
挿し床が乾かないように、土の状態を見ながら適度に水やりすることが大切です。水を与え過ぎると腐ってしまうこともあります。挿した茎に水がかからないように、周りの土に優しく水をかけましょう。
挿し芽を動かさない
2/7
Ratda/Shutterstock.com
根が出たかどうか、ついチェックしたくなりますが、挿し芽が動くと土に根付きにくくなります。1ヵ月程度は挿し芽に触れないようにしましょう。
挿し木にしやすい!オススメの植物5選
バラ
3/7
bluegame/istockphoto.com
華麗な花姿と芳香で「花の女王」といわれるバラ。育て方が難しいという先入観を持たれがちですが、強健な性質のバラは挿し木でも増やせます。
春に咲いた花がひと通り咲き終わった梅雨の時期が挿し木のベストタイミング。
1ヶ月半ほど経てば、発根して新しい株ができます。※参考価格:2000~3000円前後(大苗)
ベゴニア
4/7
oopoontongoo/istockphoto.com
ベゴニアは花色が豊富で、光沢がある肉厚の葉が特徴。一年草から多年草までさまざまな品種があります。半日陰でも育ち、室内の観賞用として鉢植えも出回っています。
挿し木は茎を使うほかに、葉だけを挿す方法でも可能です。※参考価格:200~700円前後(3号ポット苗)
ゼラニウム
5/7
MayaAfzaal/istockphoto.com
公園の花壇や窓辺のハンギングでおなじみのゼラニウム。赤やピンクの花色が鮮やかで、甘い香りを漂わせます。
3~12月頃まで咲き続け、開花時期が長いのも魅力。
性質が強く、挿し木にすると2~3週間で発根します。※参考価格:400~700円前後(3号ポット苗)
コリウス
6/7
Angela Kotsell/istockphoto.com
コリウスはカラフルな葉色で人気のあるカラーリーフ。暑さに強く晩秋まで庭を彩ってくれます。
花を咲かせると葉が色褪せることも。剪定を兼ねて適度な大きさで切り戻し、挿し木で増やしましょう。
旺盛に生育するので1~2週間もすれば根が出ます。※参考価格:150~200円前後(3号ポット苗)
ラベンダー
7/7
photohampster/istockphoto.com
スッと伸びる花姿と香りの高さで人気があるラベンダー。
木質化した古い枝からは根が出にくいので、若い枝を使うのがオススメです。挿して3~4週間ほどすれば発根します。
植え替える際は一旦水やりを控えて、土を乾燥させてからおこなうのがポイントです。※参考価格:300~800円前後(3号ポット苗)
まとめにかえて
晴れた日が少なく、気温や湿度が高くなる梅雨の季節。草花にとって快適といえない時期ですが、挿し木には適した環境です。
挿し木で株をいくつか作っておけば、ひとつの鉢が枯れてしまっても安心です。個人の楽しみの範囲内で、お気に入りの花を楽しんでくださいね。
