出産費用の平均値はどれくらいか

出産費用は病院や入院する部屋の種類、分娩方法などによっても金額が異なります。厚生労働省の資料より、平均と中央値を見てみましょう。

出典:厚生労働省「出産育児一時金について」

出産費用(2019年)平均値・中央値

全体:46万217円・45万1120円

  • 公的病院:44万3776円・44万530円
  • 私的病院:48万1766円・46万7805円
  • 診療所:45万7349円・44万9300円

※公的病院とは、国公立病院、国公立大学病院、国立病院機構など

※私的病院とは、私立大学病院、医療法人病院、個人病院など

※診療所とは、官公立診療所、医療法人診療所、個人診療所、助産所など

全体の中央値でみると約45万円と、出産育児一時金では足りない金額となりました。

出産時は何が起こるかわからないもの。母子ともに何かあれば特別な処置が必要になったり、入院日数が伸びたりする場合もあります。

それらを考えると、現状でも不足する出産育児一時金が上がることで、安心して出産できる方も増えるでしょう。

同資料より、公的病院の出産費用の推移も2012~2019年まで確認します。

出典:厚生労働省「出産育児一時金について」

2012年には中央値で40万1590円でしたが、2019年には44万530円へと増えています。こうした背景も影響しているのでしょう。