公的年金である国民年金そして厚生年金の上乗せとして、企業年金や個人年金があります。
企業年金は、厚生年金の上乗せ給付になるもので、お勤めの企業や自身の働き方により、企業年金の有無や仕組みが異なります。今回は企業年金の種類にはどのようなものがあるのか、また今から加入できる企業年金についても紹介します。
企業年金1. 厚生年金基金とは
厚生年金基金は、厚生年金保険の一部を代行するとともに、企業の実情に応じた上乗せ給付を行うことを目的とし、1966年に設立された歴史のある制度です。
かつては代表的な企業年金の一つでしたが、代行割れ(年金を支払うための基金の積立金が、運用成績の低下により維持できない状態)に陥る基金が増加したため、根本的な見直しが行われることとなりました。
見直しにより、2014年4月1日以降の基金の新設は認められなくなり、さらに5年間の時限措置を設けて基金を解散もしくは代行返上し、他の退職給付制度への移行を促進する措置が講じられることになりました。ちなみに2022年5月1日現在存在している厚生年金基金は5つとなっています。