3. 実はやめておきたいインデックス投資信託2.保守的過ぎるファンドも考えもの
つみたてNISAの大きなメリットは、通常20.315%運用益にかかる税金が非課税になる点です。
このメリットを最大限活かすには利益を出さなければ意味はありません。増える期待のあるものに投資をすることも検討しましょう。
投資をするのが初めての場合、「元本が割れるのは恐いからリスクが低いものを選ぼう」と考える方が多いのですが、必ずしもそれが正解ではありません。
運用の世界では「リスク」というのは、運用の「振れ幅」に対して使います。悪い意味で想像する方も多いのですが、プラスの振れ幅に対してもリスクという言葉を使います。
リスクが小さいということは、プラスの成果が出た場合も、その増える幅は小さく、利益も少なくなりますね。
どれだけ増えても非課税で受け取ることができる、つみたてNISAで運用するならば、しっかりと増やせるように、適切なリスクを取って運用すると良いでしょう。
多くの人の場合、毎月の貯金を銀行貯金と投資で分けて行っているのではないでしょうか。
銀行貯金で安定的な資産形成はできていると考えて、つみたてNISAでの運用には少しリスク性のある商品を取り入れてみるのも良いでしょう。
ただし、投資期間が長くとれない場合や、安定資産が少ない場合にはリスクを抑えたファンドを選ぶことが適切となることもあります。
自身の今ある資産と、これからの収入を考えたうえで必要なリスクを取りましょう。
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/1級FP技能士/宅地建物取引士
龍谷大学経済学部を卒業後、三菱UFJ信託銀行株式会社に入社。おもに富裕層顧客向けに、投資信託、生命保険を活用した資産運用の提案、資産承継に関するコンサルティング営業に従事する。豊富な金融知識を活かし同社のトップテラーとして活躍、1000世帯以上の資産運用に関する相談業務経験をもつ。現在は個人向け資産運用のサポート業務をおこなう。顧客の潜在的なニーズを汲んで、最良の方法を提案することが強み。1級FP技能士、宅地建物取引士、一種外務員資格を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。