デジタル化で戸籍に「氏名の読み」を記入することに
出生届には氏名の読みを記入する欄がありますが、現行の戸籍にはありません。しかし、官公庁でデジタル化が進んでおり、それに伴い戸籍の申請書に読み仮名を記載する法改正が行われる予定です。
中間試案の3案はいずれも、許容範囲の程度はあるものの「キラキラネーム容認」とメディアが報じ、注目を集めています。また、複数の報道メディアでは、法務省関係者の話として「光宙」を「ピカチュウ」と読むのは認められる方針だと紹介しています。
一目で読めない名前を持つ子どもも珍しくなく、こうした流れを受けて法務省の審議会でもキラキラネームの存在を念頭に置いて審議会を開き、試案をまとめているといえます。
それでは、「キラキラネームが認められた」という風潮で報じられることで個性的な名前の子が増えるようになるのでしょうか。
筆者も実際に子育てをしていますが、「素直にそのまま読める名前の子」の方が年々少数派になっていることを感じます。「クラス全員の子の名前の読み方を一発で当てた」という方はほとんどいないでしょう。
同じ漢字だけれど読み方が違う、というのはよくありますし、逆に同じ名前だけれど漢字が違うということも珍しくありません。
そのため、戸籍に関する法改正が施行されても、一気にキラキラネームが増えることは考えにくいです。すでに個性的な名前を持つ子がたくさんいます。