3. インデックスにはさえない銘柄も含まれる

TOPIXや日経225をベンチマークとしたインデックスファンドはご承知のようにインデックスを構成する様々な銘柄が含まれます。

TOPIXなどはまさに東証1部に上場する銘柄すべての銘柄を対象とした株価指数であり、基本的には時価総額をベースにして指数が構成されています。

ちなみに、東証が定期的に算出する浮動株比率が反映されている時価総額を使っています。

さて、このTOPIXですが、その中に、あなたが好きな銘柄は含まれているでしょうか。

「はい」と回答した方には「良かったですね」といいたいところですが、決してそうとは言い切れないところに問題があります。

TOPIXが東証1部とはいえ、株式市場全体というところに問題があります(現在は、プライム、スタンダード、グロースなどに分類されました)。

それは、ROEが低かったり、業績がいまいちである企業は数多く含まれているからです。いわゆる「ボロ株」といわれかねないような銘柄も含まれてしまいます。これらも東証1部の上場基準に問題があるわけですが、その基準が変わらないことには、「良い銘柄だけ」というようにはなりません。

近年、インデックスでもよい銘柄だけで構成されるインデックスが開発されていたり、スマートベータなる展開も進んできていますが、まだ多くの投資家が享受できるような投資環境とはなっていません。