2. インデックスファンドの信託報酬インパクトは長期投資であるほど目立つ

信託報酬も数十ベーシスなので「まあ、いいかと」割り切るか、「数十ベーシスもかぁ。つみあがると馬鹿にならないなぁ」と考えるのかは、人によるかもしれません。

もっとも、毎年確実ベンチマークに負けるわけですから、毎年の負けのパフォーマンスがわずかとはいえ、数十年が前提とする長期投資であれば、その負けは複利で効いてきます。

信託報酬が0.1%(10ベーシスポインツ)であっても、これが10年、20年と続くとベンチマークとの乖離は数%になっているということがわかります。

こういうと、「アクティブファンドの多くはインデックス(ベンチマーク)に負けるから、インデックスファンドのほうがマシだろ」というのはよく聞きます。

確かにベンチマークに勝ち続けるアクティブファンドは少ないことは事実ですが、どのアクティブファンドにも毎年ベンチマークに勝つチャンスはあります。

こう考えると、インデックスファンドは、少ない信託報酬で「確実にインデックスにわずかに負ける」資産運用を選択していることにかかる費用ということにほかなりません。