老後資金の柱「公的年金制度」を知る
ここまで、定年後の貯蓄について解説してきました。老後の生活資金の柱として、現役時代に貯めた貯蓄のほか、年金も重要な資金源のひとつです。
そこで、ここからは公的年金制度の基本をおさらいします。
日本の公的年金は、国民年金と厚生年金の2階建ての制度が基本です。
1階部分の国民年金は、国内に住む20〜60歳までの方すべてに加入義務があります。毎月の保険料は全員一律で、国民年金に該当するのは「学生、自営業者、会社員や公務員の被扶養配偶者」です。
国民年金は480月(40年)の支払いで満額支給となり、未納月はマイナス調整されます。今年度の満額支給は、前年度と比べて0.4%引き下げたため「6万4816円」です。
続いて2階部分の厚生年金ですが、主に会社員・公務員の方が加入対象となります。保険料は給料天引きされ、保険料は給与によって異なります。
支払った保険料が多いほど受け取り額が多くなるため、支払い期間だけではなく、給与も大切です。