失われた30年を教訓に

ここまで日本の平均年収について見ていきました。ここ30年の平均収入は伸び悩み、世界にも差をつけられています。

高度経済成長を経て1990年のバブル崩壊後から現在までを「失われた30年」と呼びます。しかし、このままでは失われた40年、50年と続いていく可能性もあります。

平均年収が増えないのに、このまま物価が上がり続けると将来の生活に大きな影響が考えられます。「人生100年時代」といわれるこんにち。年金生活に入る老後を考えると、これまでの貯蓄では十分でない可能性が高いです。

老後の収入の柱は年金と貯蓄ですから、老後を乗り越えるためには退職までにどれだけ貯蓄が出来るかが重要です。しかし年収が増えずに生活費が上がれば、貯蓄金額が減少します。

老後を見据え、貯蓄を増やすための対策が必要になるでしょう。例えば資産運用を取り入れても良いですし、iDeCoや積立NISAなど毎月コツコツと積立ていく積立投資なども有効です。

もちろん運用のリスクもありますが、安心して将来を迎えるためにお金の使い道や、資産を守る方法について情報収集はしておいた方がいいでしょう。

個別のライフスタイルや家族構成によって、必要な老後資金やとれるリスクは異なります。未来のために、できることを少しずつ始めていきましょう。

参考資料

太田 彩子