1. 会社員のボーナス予想(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの予想によると、2022年夏の民間企業(調査産業計・事業所規模5人以上)のボーナスは前年比+1.0%と、コロナ禍の影響が一巡し、増加に転じる見通しとなっています。

ただし、順調に回復する企業業績、堅調な雇用情勢が追い風となるも、新型コロナ感染症の断続的な感染拡大、ウクライナ危機前から続く資源価格高による企業の負担コスト増が押し下げ要因となり、増加幅は限定的にとどまるとも予想しています。

ボーナスを支給される労働人口については、コロナ禍での業績悪化で支給を取りやめていた事業所での支給再開が見込まれることから、前年比+1.5%の4102万人と増加することが見込まれています。この結果、ボーナスの支給総額は前年比+2.4%の15.7兆円となるとしています。

2. 公務員のボーナス予想(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)

同調査によると、2022年夏の国家公務員(管理職および非常勤を除く一般行政職)のボーナス(期末・勤勉手当)の平均支給額は前年比-11.5%の58万4900円と、大きく減少することが予想されています。

2021年の給与法改正の遅れで、昨冬ボーナス減少分も合わせての減少となり、ようやくコロナ禍での民間ボーナス減の影響が織り込まれることになる見通しです。

このように、2022年夏は、会社員と公務員でボーナス支給額の増減の方向感で違いが生じる見通しです。