4. 厚生年金の受給額の計算方法
厚生年金の実際の受給額は、厚生年金に加入していたときの報酬額や加入期間によって決まります。
- 平均標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月以前の加入期間
- 平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以降の加入期間
上記で求めた報酬比例部分に加え、条件にあてはまれば経過的加算額なども加わります。実際には個々で異なることがわかりますね。
ただし目安が知りたいという方のために、平均給与ごとの早見表をご紹介します。年収ごとの目安の1つとなるでしょう。
厳密には標準報酬額で決まるため、年収ごとに単純に目安を割り出すことができません。あくまでも参考程度にご覧ください。
またこちらは厚生年金の金額なので、実際にはここから国民年金の金額が加算されます。
おわりに
厚生年金はいくら払っていくら貰えるのか見ていきました。特に将来の受給額は複雑なので、自分で計算するのは難しいです。
これまでの納付実績から目安受給額を知りたい場合は、日本年金機構が運営する「ねんきんネット」などにログインし、シミュレーションしてみましょう。
将来について知ることで、老後資金の準備が具体的に始めやすくなります。
参考資料
- 日本年金機構「令和2年9月分(10月納付分)からの厚生年金保険料額表(令和4年度版)」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
太田 彩子