老後の生活費の「ゆとり」とは

「ゆとり」と聞くと豪華なイメージを持ち、中には「質素に暮らすから大丈夫」と考える方もいるでしょう。みなさんがイメージする「ゆとり」とはそうでもないようです。

公益財団法人 生命保険文化センターの意識調査によれば、夫婦2人で老後生活を送る上で必要と考える「最低日常生活費」は月額で平均22.1万円、「ゆとりある老後生活費」は平均で36.1万円としています。

同調査より、老後の「ゆとり」の上乗せ額を確認してみましょう。

出典:公益財団法人 生命保険文化センター「老後の生活費はいくらくらい必要と考える?」

  • 旅行やレジャー:60.7%
  • 趣味や教養:51.1%
  • 日常生活の充実:49.6%
  • 身内とのつきあい:48.8%
  • 耐久消費財の買い替え:30.0%
  • 子どもや孫への資金援助:22.4%
  • 隣人や友人とのつきあい:15.5%
  • とりあえず貯蓄:3.7%
  • その他:0.4%
  • わからない:0.4%

最も多い順に旅行やレジャー、趣味や教養、日常生活の充実など。セカンドライフで旅行や趣味を楽しんだり、日常生活でちょっと良いものを買ったりしたいと思えば、ゆとり部分の金額が必要になるわけですね。

中には「身内とのつきあい」「耐久消費財の買い替え」という項目も。耐久消費財とはテレビなど家電や家具、自動車など、日常生活で使われる消費財のうち長期間使用できるもののことです。

身内とのつきあいや耐久消費財の買い替えは必要な部分もあるため、イメージしているような「ゆとり」と違った印象を持たれるのではないでしょうか。

最低限の日常生活をおくるほかに、上記に挙がったようなゆとり部分のお金も必要になる可能性が高いと考えられるでしょう。