企業は大学で学んだ学生より「ガクチカ」を評価

そこで企業は、採用に際して大学の成績を見るのではなく、大学時代に力を入れたこと(ガクチカと呼ばれています)を重視するようになったのでしょう。

大学時代に何かに打ち込み、それによって人間的に成長した学生は、企業人として活躍してくれると期待できるからです。

ちなみに筆者は学生に対し、就職模擬面接の時にこう説明しました。

「大卒は高卒より給料が高い。我が社が高卒を採用せずに高い給料を払って君を雇うとしたら、それは我が社に何のメリットがあるのだろう。しっかり勉強して頭が良くなったかな?ガクチカで人間的に成長したかな?それを説明できないなら、君を採用せずに高卒を安く雇うが、どうだ?」と。

そうは言っても、学力を全く見なくて良いわけではありません。そこで、大学入試の成績を見ることになります。学歴フィルターなどと評判は悪いですが、企業としては他に学力が見られないならば、仕方ないのでしょう。