65歳以上「ひとり暮らし」支出の内訳をくわしくチェック

同資料より支出について、何にいくら使っているのか、詳細を確認します。

出典:総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」

65歳以上・無職単身世帯の月の支出内訳

  • 食料:3万6322円
  • 住居:1万3090円
  • 光熱・水道:1万2610円
  • 家具・家事用品:5077円
  • 被服及び履物:2940円
  • 交通・通信:1万2213円
  • 保健医療:8429円
  • 教養娯楽:1万2609円
  • その他の消費支出:2万9185円(諸雑費1万3369円・交際費1万5934円・仕送り金387円)など

最も多いのは食費で3.6万円。今回食費で値上げが相次いでおり、月の収支は赤字となっているため、家計の工夫が求められるでしょう。

食費はさまざまな節約法を試しやすい分野でもあります。たとえば、イオンと西友はプライベートブランドについて、6月末までですが食料品や日用品などの価格の据え置きをおこなっています。月内であればプライベートブランドを利用したり、また買い物の際にはクーポンやポイントを活用するのもいいでしょう。

これからの時期は家庭菜園をしたり、比較的安くて栄養のある豆腐や鶏むね肉、もやしなどでレパートリーを増やすのも一つです。

一方で、歳を重ねるほど工夫しにくいのが「住居費」や「交通費」などです。住居費は1万円台とされていますが、賃貸の方もいるでしょう。

賃貸であれば、地域によって異なりますが家賃がさらにプラスで3~5万円かかることもあります。また交通費について、車を保有していれば維持費に買い替えなどまとまった金額がかかります。

家計に占める金額も大きく、すぐに変更するのが難しい住居費や交通費。この部分については早いうちから、どこに住み、どの交通手段を利用すれば総合的に安くなるか考えておきたいところです。