3. 「つみたてNISAとiDeCO」インデックス投資信託とは

続いて、つみたてNISAとiDeCoの主力商品でもあるインデックス投資信託について確認します。

インデックス投資信託とは、ベンチマーク(指標)に連動する運用成績を目指す投資信託です。たとえば、日本株であれば日経平均やTOPIX、米国株であればNYダウ、世界株ではMSCI指数といったものがベンチマーク(指標)とされます。

金融庁「つみたてNISAの対象商品」によると、つみたてNISAの商品ラインナップは全部で213本ですが、その中の183本がインデックス投資信託です。

3.1 つみたてNISAの商品内訳

  • 指定インデックス投資信託:183本
  • 指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等):22本
  • 上場株式投資信託(ETF):7本

出典:金融庁「つみたてNISAの対象商品」(2022年4月26日時点)

アクティブ運用投資信託とはインデックスとは違い、べンチマークを上回る運用成績を目指します。高い運用益が期待出来る一方で、手数料が高く設定されることが多いため、初心者にはインデックス投資信託がおすすめといえるでしょう。

4. インデックス投資信託選びの注意点3つ

ラインナップも多く、インデックス投資信託で運用をはじめる方も多いですが、購入時の注意点を3つお伝えします。

4.1 インデックス投資信託選びの注意点1. 手数料に注意する

1つめは手数料です。投資信託には「信託報酬」という運用や管理のための手数料がかかります。インデックス投資信託では、ベンチマークが同じ商品であれば運用成果はそれぞれ違うものの似たような結果になりやすいでしょう。

差が出る部分は信託報酬などの手数料ですから、なるべく安い信託報酬の投資信託を選ぶことをおすすめします。

信託報酬は保有期間中にずっと必要になりますから、まずは手数料に注意しましょう。

4.2 インデックス投資信託選びの注意点2. 何に投資するか把握する

2つめは何に投資しているのか把握することです。インデックス投資信託でもさまざまな種類があります。SNSやネットでも色々なおすすめ商品が紹介されています。

初めて購入する際には、何を選ぶか迷うのは当然です。人の意見を参考にするのも分かるのですが、立場が違えばおすすめ商品も変わります。

自分にとって納得出来る投資先かどうか確認をしましょう。

投資信託は元本保証が無く、毎日値段が変わります。自信を持ってじっくり保有出来る銘柄を選ぶことが重要です。

4.3 インデックス投資信託選びの注意点3. 成長性のあるものに投資をする

3つめは成長性の見込めるものへ投資をすることをおすすめします。

たとえば日本と米国、世界と比較した際に成長性が期待できるのは何処なのかという視点です。

これに関しては個人差があると思いますが、世界と聞いて「何となく怖いから日本」と決めてしまうのは避けるべきでしょう。

リスクは自分に帰属するため、2つ目同様に自信を持って保有出来る銘柄を選ぶことが重要です。