3. 年収600万円の人の国民健康保険料はいくら?
ではいよいよ、年収600万円の人の国民健康保険料を見ていきます。保険料の料率や構成は自治体によって異なるため、参考までに東京都渋谷区の例で計算してみましょう。
計算された保険料は概算で、実際の保険料とは異なるケースもある点にご留意ください。
3.1 試算条件
- 年収:600万円
- 給与所得:436万円
- 世帯構成:一人暮らし
- 年齢:45歳
3.2 試算結果
- 世帯合計の保険料:53万531円
- 1ヵ月あたりの保険料:4万4211円
【内訳(年間)】
- 医療分の均等割:4万2100円
- 医療分の所得割:28万1388円
- 支援分の均等割:1万3200円
- 支援分の所得割:8万9604円
- 介護分の均等割:1万6600円
- 介護分の所得割:8万7639円
年収600万円の場合、給与所得控除は「収入金額×20%+44万円」で164万円となります。
これを年収である600万円から引くと、給与所得は436万円です。
この結果、単身世帯の場合、世田谷区での国民健康保険料は1ヵ月あたり4万4211円という結果になりました。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)