3. 年金の「繰下げ受給」にはデメリットもある
繰下げ受給は年金受給額をアップさせる魅力があるものの、注意すべきデメリットもあります。
ここでは代表的なものを3つご紹介します。
3.1 税金や保険料もあがるので手取りはあまり増えないことも
年金からも税金や保険料が引かれます。年金額があがっても引かれる金額が増えるため、「額面が増えたのに手取りはあまり増えなかった」ということもありえます。
3.2 年金受取までの収入確保が必須
最大75歳まで受給を遅らせる場合、その間の収入をどうするのかが問題となります。
もし貯蓄を切り崩すのであれば、年金額を増やしても貯蓄が減るのであまり意味がありません。
繰下げ受給を選択するには、長く働き続けるか不労所得を得る見込みがある必要があるといえます。
3.3 加給年金が受け取れない
加給年金とは年金の扶養手当にあたるもので、条件を満たす配偶者や子どもがいる場合に上乗せされる年金のことです。
繰下げ受給を選択すると、これらの加給年金が受け取れなくなることに十分注意しましょう。
家族がいる方にとっては十分に考慮すべき点ですね。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。(2026年6月26日更新)