3. 住宅ローンを検討するうえで役に立つ「債券利回りの基礎」
まず、債券とは国や企業が資金を借りるために発行する「有価証券」です。
そして、債券利回りとはその債券を買った時の年率の期待リターンを指します。
ここで注意なのが、「利率と利回りは似て非なる」という点です。
例として、あなたが額面金額100円、満期までの期間1年、利率5%の債券を95円で買ったとしましょう。
この場合、あなたは95円支払い、1年後には元本の100円に加え、元本に利率5%をかけた5円の計105円を受け取ることができます。
そしてこの場合の利回りは、95円に対して10円のリターンなので、10.5%となります。
つまり、利率とは額面にかかるもので、利回りは投資金額にかかる比率ということになります。
債券市場の利回りとは、平たく言えば「債券に投資したらどのくらい儲かるのか」の全体観であり、世界中の投資家の見通しや需要動向によって変化します。
この存在が、住宅ローンの金利の変化の根本にあるということになります。