日経平均株価、上値重い展開だが下値も限定的でもみ合いに
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末20日には大きな陽線となって終えていたことから、先週に反発することが期待されました。
週初23日には窓をあけて上昇して寄り付いたものの、その後は上昇が続かず、ローソク足は十字線のような形になりました。あまりいいチャートではありません。
懸念したとおり翌火曜日は陰線となると、月曜日にあけた窓を埋めてしまいました。その後も陰線が続きました。一時奪回した75日線も割り込みました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
先週は陽線が続きましたが、ローソク足の実体は短く、下げの勢いは強くありませんでした。上値は重いものの、下値の堅さも感じさせます。
今週、まずは直近の戻り高値である5月18日の高値(2万7053円)を超えられるかどうかが大きなポイントになります。
その後、4月21日の高値(2万7580円)、さらに3月25日の高値(2万8338円)を目指したいところです。特に3月25日の高値を超えると、昨年の9月中旬から続いている中期的な下降トレンドのチャネルの上限を超えることになります。
そうなると、目線を上に持つことができ、大きな節目である3万円台も視野に入ってきます。
下原 一晃