2. 後期高齢者医療制度の保険料は毎月いくらか
後期高齢者の場合、年金で生活する方がほとんどです。中には年金収入がかなり少額の方もいますが、原則加入者全員に保険料の支払義務があります。
保険料の決め方は各都道府県の広域連合で異なります。参考までに、東京都広域連合の例を見てみましょう。
1年間の保険料=所得割額+均等割額
- 所得割:賦課のもととなる所得金額×9.49%
- 均等割:被保険者1人あたり4万6400円
厚生労働省が2022年4月1日に公表した「後期高齢者医療制度の令和4・5年度の保険料率について」によると、被保険者1人当たり平均保険料額は、全国平均で月額6472円となる見込みです
これは前年に比べて約1.8%の増加となります。
増加の要因は複数ありますが、1人当たり医療給付費の伸びの影響が大きいと考えられます。令和2・3年度(実績見込み) の年間医療給付は約86.7万円ですが、令和4・5年度には年間約88.5万円にのぼると見込まれました。
寿命の伸びなどで今後も1人当たり医療費は増加すると予想されます。これにともない、後期高齢者の保険料はさらに増加する可能性が高いでしょう。