4. 後期高齢者医療に加入すると負担が高まるのか
同じ後期高齢者医療制度に加入しても、世帯構成や所得でその負担感は異なります。例えば東京都の場合、保険料を構成する「均等割」が4万6400円でした。
しかし総所得金額等の合計が「43万円+(公的年金または給与所得者の合計数-1)×10万円+52万円×(被保険者の数)以下」に該当する場合、2割が軽減されます。
さらに基準を下回るほどに、最大で7割まで軽減が認められます。
しかし「公的年金または給与所得者の合計数」には被保険者でない世帯主も含まれるため、例えば子ども夫婦と同居していて子どもが世帯主の場合、軽減できないことがあるのです。
このように所得だけでなく世帯構成でも負担感が異なるため、一概に「後期高齢者になると負担が高まる」とは言えないでしょう。
例えば「75歳になるまでは夫の会社の健康保険に妻も扶養で入っていた」という場合、夫の後期高齢者医療制度加入にともない、妻の国民健康保険の負担が発生します。
この場合は、夫婦の健康保険料負担が高まる可能性もあります。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。(2026年6月26日更新)