4. 気をつけたい年金請求書の「郵送・提出期限」
最後に年金請求書の「郵送・提出期限」を確認しましょう。
4.1 「特別支給の老齢厚生年金」受給中の場合
- 年金請求書が届く時期…65歳になる誕生月の初旬(1日生まれの場合は前月の初旬)
- 年金請求書の提出期限…誕生月の末日(1日生まれの場合は前月末日)まで
4.2 老齢年金の請求が初回の場合
- 年金請求書が届く時期…受給開始年齢に到達する3ヵ月前
- 年金請求書の提出期限…誕生月の末日(1日生まれの場合は前月末日)まで
4.3 年金請求書の提出方法
- 年金事務所へ郵送
- 年金事務所や「街角の年金相談センター」の窓口に提出
のいずれか
万が一提出期限が過ぎてしまうと、年金の支払いは一時保留となってしまいます。年金請求の時効は5年なので、最悪の場合は時効を迎えて年金が受給できなくなるおそれがあります。
老後の大切な収入源を確保するためにも、届いた書類には必ず目を通し、申請は確実に行いましょう。
5. 年金請求書のまとめ
年金は受給資格を満たしていても、あくまでも「受給権がある」状態です。勝手に振り込まれるわけではなく、申請が必須であることに注意が必要です。
繰上げ受給をする人はまだ少数派ですが、どんな受給スタイルが自分にあっているのかは個人で異なります。
65歳よりも前に受給するのかどうかも含めて、一度年金としっかり向き合っておきましょう。手続き自体は簡単ですが、忘れると「時効」という悲劇が待っています。
年金生活デビューに向けて、しっかり確認しておきたいですね。
参考資料
太田 彩子