3. 年金請求書とは

公的な年金を受給するには、「申請」が必要となります。年金を受給するためには、具体的にどのような申請が必要なのでしょうか。

3.1 年金請求書が届いたら記入して届け出を

年金の支給開始年齢である65歳になる3カ月前に、「年金請求書」という書類が日本年金機構から送られてきます。

書類には過去の加入実績や受給権が発生した人の基礎年金番号、氏名、住所などが印字されています。まずは、記載事項に誤りがないかをチェックしましょう。

誤りがなければ必要事項を記入し、添付書類を合わせて提出します。手続きはたったこれだけですが、1つだけ注意したいポイントがあります。

それは「年金請求書が提出できるようになるのは、年金の受給権が発生してから」という点。つまり、書類自体は誕生日の3ヵ月前に届きますが、提出できるのは「年金の支給開始年齢に到達した日(誕生日の前日)」以降となるのです。

早めに書類を準備しても空白の期間が生まれるため、この間にうっかり忘れてしまわないように気をつけましょう。

年金請求書を提出したあとに年金証書と年金決定通知書が郵送され、その約50日後に年金の支給が始まるという流れとなります。

ちなみに年金は「偶数月」に2ヵ月分合算で振り込まれます。

3.2 「特別支給の老齢厚生年金」に要注意

すでに特別支給の老齢厚生年金を受給している場合は、65歳になるときに再度年金請求書を提出する必要があります。

「自分は年金を受け取っているから手続きは必要ない」と思いこんでいると、年金の支払いがストップしてしまうことも。書類には必ず目を通し、必ず提出しましょう。