【大学教授になるには】企業人になって社会人大学院に通うという選択肢も

大学卒業と同時に企業人となり、出世を目指すけれども、出世できる見込みが薄れたら大学院に通って大学教授への転身を目指す、という選択肢は、リスクが小さい事が大きなメリットだと言えるでしょう。

コスト的にも、企業人として働いて給料をもらって貯蓄をし、しかも働きながら夜間の大学院に通うのであれば、それほど辛くないはずです。出世の可能性が低い人は、仕事がそれほど忙しく無いのが普通でしょうから、その意味でも辛さも限定的でしょう。

もっとも、大勢の若い博士号取得者がライバルとして争っているところに中年あるいは初老の博士号新規取得者が挑んでも、教授のポストを得るのは容易ではないでしょう。高望みをせず、地方の大学に単身赴任するくらいの覚悟は必要でしょうね。

もうひとつ、大学卒業後に就職はするけれど、忙しく無い職場を選んでおいて、ただちに社会人大学院に通う、という選択肢もあります。この場合には、忙しく無い職場と言っても若手はそれなりに忙しいでしょうから、労力面でのキツさは十分に覚悟しておく必要があるでしょう。

もっとも、初任給であっても収入はありますし、日本の企業は終身雇用ですから、博士号が取得できなくても大学教員のポストが手に入らなくても、食べる事に困る可能性は格段に小さいわけですから、これも是非検討してみたい選択肢ですね。