「厚生年金と国民年金」ひと月の受給額の平均でいくら？最新データで考察 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに解説

1. 【国民年金と厚生年金】日本の年金制度はどうなっているのか

はじめに公的年金の仕組みからチェックしてみます。

日本の年金制度は国民年金と厚生年金の2階建ての制度が採用されています。

働き方や勤め先で加入年金の種類が変わりますが、国民年金だけを受給する方と厚生年金を上乗せで受給出来る方に分かれます。

1.1 1階部分＝国民年金（基礎年金）

• 加入対象：原則、日本に住む20歳から60歳未満の方
• 保険料：一律（年度によって変更が入ります）
• 年金額：満額77万7792円✕調整率（480カ月に未納期間がある場合は差し引かれます。令和4年度）

1.2 2階部分＝厚生年金

• 加入対象：主に会社員、公務員など
• 保険料：報酬比例制（毎月の報酬により決定）
• 年金額：加入期間や納付保険料によって決定。国民年金に上乗せで支給

このように、加入年金の種類だけではなく在職中の収入や期間などで受給額に差がでる制度が採用されています。