2. ポイント2:自分の需要にマッチするのは、つみたてNISA?それともiDeCo?

つみたてNISAとiDeCo(イデコ)の節税効果について見てきましたが、自分に適している制度がどちらなのか考えるうえで、もう1つ大事な視点があります。

それは、運用資産の流動性の違いです。

つみたてNISAは、運用資産をいつでも解約して引き出すことができます。

しかし、iDeCoの場合は原則60歳まで引き出すことができません。

若いうちは特に、資産形成にまわせる資金が限られていて、「2、3万円捻出するのがやっと」という方も少なくないでしょう。

また、住宅購入や子育てなどの多額な出費を必要とするライフイベントや、病気などの不足の事態が発生することによって、資産の取り崩しを余儀なくされる事態も、ないとは言い切れません。

節税効果を求めるあまり資産形成にまわせる資金の全てを、引き出しに制限のかかるiDeCoに掛けてしまうとライフプランが崩れてしまいかねないので、ご自身のライフプランも踏まえて選択をしましょう。

これまでに解説したつみたてNISAとiDeCoの違いについては、下図から確認できるのであわせてご覧ください。

出所:金融庁  NISA特設ウェブサイト