働く世帯で「貯蓄4000万円以上」はいるのか
次に、働く世帯に絞って貯蓄現在高を確認してみましょう。
二人以上世帯のうち、勤労世帯の貯蓄の平均値が1454万円。
貯蓄保有世帯の中央値は833万円、貯蓄ゼロ世帯を含めた中央値は784万円でした。
先ほどはすべて1000万円を超えていましたが、こちらは平均以外は1000万円以下ですね。
働く世帯は結婚したばかりやお子さんの小さいご家庭、住宅ローンや教育費の負担が大きい家庭などさまざま。年代的に年収がまだ低かったり、家庭の状況によって出費が多い方も多いものです。
そのせいか、最も多いのは貯蓄「100万円未満」で12.2%。しかし次に「4000万円以上」で8.5%となっています。
勤労世帯の貯蓄「4000万円以上」世帯は、二人以上世帯に比べれば少ないものの、一定数いると分かりました。
実際には貯蓄は日々の積み重ねの他、相続資産などもあるため一概には言えないでしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。