世界の平均年収は?日本とどのくらいの差があるのか

日本とは対照的に、世界経済は成長をつづけています。
さきほどのOECDが調査する平均賃金のデータから、世界との年収格差をみてみましょう。

出典:OECD

2020年の平均賃金トップはアメリカで、6万9392ドル。1ドル110円で日本円に換算した場合、約760万円の平均年収だと計算できます。

2位からはアイルランド・ルクセンブルグ・スイスなど北欧諸国が名を連ねており、この3カ国も6万ドル(約660万円)を超す平均年収のようです。

一方、日本は22位の3万8515ドルで、韓国の4万1960ドルとくらべても3445ドル(約38万円)低い年収水準となります。

日本は世界第3位の経済大国だといえば聞こえはいいですが、これから先も「日本は豊かな国だ」といえるかは疑問が残る結果と言えそうです

このままでは失われた「40年」に

1990年代初めのバブル崩壊以来の「失われた30年」とも呼ばれる経済の低迷は続いています。
日本で生まれ育っていると年収400万円は一般的で、目に見えて貧しくなった実感はないかもしれません。

しかし、このまま現状を維持するだけでは年収400万円の価値はますます下がり、失われた40年を迎えても不思議ではない状況が今の日本の実態と言えるでしょう。