4. 今だからこそできる方法で、将来に備えよう

厚生年金と国民年金について見てきました。年金額については、決して多いという金額ではないでしょう。

出生率低下をたどる日本では、将来同じ年金額を受け取れるかについても、より慎重に考えておいたほうが良いと考えられます。

今後は「老後のお金」を自分で作ることがより必要となるでしょう。

年金の話にはネガティブなニュースが多いのは事実ですが、今は昔に比べて良い点もあります。ネットで簡単に情報収集できたり、つみたてNISAやiDeCoのように非課税で運用できる制度があったりします。

まとまった資金でないと投資できない時代もありましたが、今や気軽にネットを通じて自宅にいながら少額から投資をはじめることもできます。

「投資=儲ける、リスクが怖い」というイメージをお持ちの方も多いでしょう。

もちろんリスクもありますが、投資には二つの側面があります。一つは資産形成という面。そしてもう一つは、企業の成長を応援するという面です。

自分の好きな企業や成長しそうな企業、応援したい企業に投資することも、また日本にいながら世界に投資することもできますよね。

仕事や家庭の事情で一つ一つの企業を調べることができなくても、プロに運用を任せる投資信託という商品もあります。それぞれの投資信託の方針を見て、共感できるもの、応援したいと思えるものを選んで投資をはじめてみるのも良いのではないでしょうか。

資産形成として増やす期待もありますが、自分の託した資産がその企業を通じ、誰かの役に立っていたり、誰かを幸せにしたりと、社会を豊かにしているものだと想像するとさらにワクワクする気持ちになるかもしれませんね。

社会に生かされ、社会を支え、世界がつながっていることを改めて感じることでしょう。

これからくる未来をポジティブに考え、心豊かに生きていくために、今、お金の置き場所について改めて考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

齋藤 英里奈