4. 厚生労働省のアプリで年金目安額が試算できるように
2022年4月25日、厚生労働省が「公的年金シミュレーター」の試験運用を開始しました。
こちらのツールを使うことで、年金額を簡単に試算することができます。
これまでも「ねんきんネット」でシミュレーションすることが可能でしたが、IDやパスワード、あるいはアクセスキーなどが必要だったため、少々ハードルの高いツールでした。
「公的年金シミュレーター」では「ねんきん定期便」の二次元コードを読み取るだけで利用できます。
また働き方や暮らし方を入力することでもざっくり試算することはできるので、思い立ったときに試すこともできるのです。
ここでは例として、以下の条件でシミュレーションした結果をご紹介します。
4.1 試算条件
- 年収500万円
- 22歳から60歳まで会社員
- 受給開始年齢は65歳
4.2 試算結果
- 65歳から受け取る年金は年額178万円
厚生年金の受給額は、現役時代の収入や加入期間によって左右されます。
そのため、今後の働き方(収入)によって変わる可能性は十分にあります。それでも「現時点での目安額」を知ることができるのは、大きなメリットです。
今のシニアの受給額を知りつつ、こうしたツールも活用することで将来のお金について考えてみましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
- 日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」
- 厚生労働省「スマホで簡単に年金額試算「公的年金シミュレーター」を4月25日から試験運用を開始します!」
太田 彩子