5. 国家公務員の平均給与は羨ましいか

それでは国家公務員の場合はどうなるでしょうか。

人事院による令和3年国家公務員給与等実態調査の結果から見ていきます。

国家公務員は、令和3年4月1日現在で25万3000人、平均年齢42.7歳、平均給与月額(俸給及び諸手当の合計)は41万4729円となっています。

なお、1月16日から4月1日までの間の新規採用者(1万680人)及び再任用職員(1万6195人)については、この人員等には含まれていません。

賞与である期末手当は入れずに、平均給与月額を年間にして約500万円です。民間企業の平均給与よりも多いことがわかります。

国家公務員にも様々な職種があり、俸給表によって分類されています。

ここでは行政職俸給表(一)と行政職俸給表(二)の一般行政事務職の平均給与を確認してみます。

行政職俸給表(一)の場合

  • 職員数:13万9627人
  • 平均年齢:43.0歳
  • 平均経験年数:21.0年
  • 平均給与月額:40万7153円

行政職俸給表(二)の場合

  • 職員数:2201人
  • 平均年齢:50.9歳
  • 平均経験年数:29.5年
  • 平均給与月額:32万8603円

いずれにしても、民間の平均給与よりも高くなっています。大企業の給与で均衡をとっていると考えられますが、それでも国家公務員の給与は高めといえそうです。