65歳までに貯蓄を増やすために「資産運用」を考える
ここまで、65歳以上の貯蓄の実態や、老後2000万円問題について解説してきました。
「自分の老後は大丈夫だろうか」と不安になった人もいるでしょう。老後になってから慌ててしまうのではなく、現役時代のうちから早めに貯蓄を進めておくことが大切です。
「貯蓄」と聞いてすぐ思いつくのが、食費などの家計を見直して費用をカットすること。そして、浮いたお金を預貯金に回す。これももちろん正しい答えの1つでしょう。
ただ、超低金利時代の今日、いくら預けても利息はわずか。お金を「増やす」には効率的とは言いづらいでしょう。
そこで検討をすすめるのが、「資産運用」です。
一例を挙げると、毎月5万円を年率3%で運用した場合、30年積み立てるだけで約3000万円のお金を作ることができます。(金融庁資産運用シミュレーションより)
効率的にお金を育てていくための手段のひとつである資産運用ですが、もちろんリスクもあります。まずはご自身のライフプランを見直してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」
- 金融審議会「市場ワーキング・グループ」(第21回)厚生労働省提出資料
- 公益財団法人生命保険文化センター〈「生活保障に関する調査」/令和元年度〉
齊藤 慧