4月分の給与を受け取り、「どうしてこんなに手取りが少ないんだ……」と、引かれる税金額を目にしてため息をついている人も多いのではないでしょうか。
ネット上では、「サラリーマンはオワコン。プログラミングなどの手に職を身につけ、フリーランスになろう」と主張するインフルエンサーのコメントを目にします。
はたして本当に、「サラリーマンは損」なのでしょうか。
ここでは拙著「リスクゼロでかしこく得する 地味なお金の増やし方」(クロスメディア・パブリッシング)でも紹介した「フリーランスのデメリット」をお伝えします。
1. 独立・フリーランスは本当にお得なのか
最近、中小の情報処理会社の経営者に話を聞いたところ、会社に属せずフリーの立ち位置で仕事をする技術者が増えているため、採用に苦労しているそうでした。
情報処理技術者のような専門職であれば、自分の技術を活かせる案件を選んで働いたほうが効率がよいといえるでしょう。
それ以外にも、会社員からフリーランスになると払う税金が少なくなるという点に魅力を感じている人もいるのではないかと推測されます。
「フリーランスになろう」と言うインフルエンサーの主張を分析しますと、フリーランスのメリットは次の3点です。
- ①好きな場所や好きな時間に仕事ができる
- ②社会保険料を払わなくて済む
- ③外食費や衣服代などを経費として計上できるので節税できる
好きな場所や時間に仕事ができる反面、仕事があれば土日関係なく仕事をしなければならないというデメリットがあるのは周知されていると思います。
それでは②や③といった税制上のメリットはどのくらいあるのでしょうか。
以下、検証してみます。