不動産投資にはない自宅投資の3つのメリット

さて、ここからは具体的に自宅投資のメリットを見ていきましょう。

自宅投資のメリット1. 融資条件が良い

まず、投資にあたって高額な融資を受けられるという点は、不動産投資の大きなメリットだといえるでしょう。投資商品には、株式や仮想通貨、国債、金など様々な種類がありますが、融資を受けられるのは基本的に不動産だけです。

中でも自宅購入で受けられる住宅ローンは、不動産投資ローンと比較して融資条件が非常に良いものです。住宅ローン金利は現在、変動で0.5%前後、固定で1.5%前後。一方で、不動産投資ローンは、金利1.5%〜4.5%ほどの商品が一般的です。

また、不動産投資ローンの融資限度額は住宅ローンより相対的に高いものの、住宅ローンのように個人の属性だけを見られるのではなく、物件の収益性や採算性が見られます。さらに昨今では、不正融資問題や建築偽装問題が明るみになってからというもの、融資審査は厳しくなっており、自己資金の負担割合が多くなっているという状況が続いています。

住宅ローンはというと、収入や物件価格等にもよりますが、フルローンも可能。条件が良い融資を借り入れやすいという点は、投資をするうえで非常に大きな強みとなります。

自宅投資のメリット2. 住宅ローン減税がある

住宅ローンには「住宅ローン減税」という非常に大きな減税制度があります。

住宅ローン減税の概要

国土交通省「令和4年度国土交通省税制改正概要」

2022年の控除額は、新築住宅で13年間最大455万円。中古住宅で10年間最大210万円。当然ながら、不動産投資ローンは適用外です。

自宅投資のメリット3.  売却時の税制優遇

自宅は、売却時の税制においても優遇されています。

不動産投資物件を含め、投資資産を売却したことによって譲渡所得が生じた場合、5年超の所有で20.315%、5年以下の所有で39.63%の割合で所得税や住民税が課税されます。

しかし自宅の売却では、通称「マイホーム特例」と呼ばれる控除制度により、最大3000万円の譲渡所得が控除されます。よほどの利益が出ない限り、課税されません。