マンチカンは短い足を持ち、ダックスフントにも似たシルエットが人気の猫種です。
マンチカンの飼育頭数は年々増えており、アニコム「家庭どうぶつ白書」によると、アニコム損保の契約を開始したマンチカン頭数推移は下記の通り増加しています。
- 2020年度:11144頭(4位)
- 2019年度:9166頭(4位)
- 2018年度:7701頭(4位)
特に、2019年度から2020年度にかけては121.6%となっており、2割ほど増えています。ここからも近年の人気度合いはうかがえるでしょう。
しかし、マンチカンが短い足を持っていることから「かわいそう」とする意見もあるのは事実です。
では実際にマンチカンは「かわいそう」なのかについて検討してみたいと思います。
1. マンチカンの短足は「奇形」なのか
以前、折れ耳スコティッシュフォールドについての記事を書いたことがありますが、折れ耳スコティッシュフォールドとは違い、マンチカンが奇形遺伝子を持っていることは示されていません。
マンチカンという品種が発見された当初も、短足という目立つ特徴から「奇形では」という懸念をぬぐうのが難しかったため、TICAの遺伝学委員会にて1994年から2003年の間追跡調査をし、その結果としてTICAは新しい品種として認定しているのです。
また、TICAのマンチカンのページでも下記のような記載があります。
“any concerns about mobility are quickly erased as you watch the Munchkin dashing around and cornering tightly in whatever game they are playing.”
(マンチカンがどんな遊びでも颯爽と動き回り、しっかりとコーナリングしているのを見ると、運動能力の心配はすぐに消えます)
実際、私が飼っているマンチカンのみかん(12歳)も良く走り回り、いろんな高さのものに好んで飛び乗りますので、体感としても合っていると思います。