1年生が入学して2週間以上が経ちました。お子さんが「なかなか学校生活に慣れない」「GW明けの登校が心配」という方もいるのではないでしょうか。
子どもが小学校生活になかなか馴染めず、落ち着かない状況が続くことを「小1プロブレム」といいます。
保育園や幼稚園とは違い、45分間座って授業を受けたり、集団行動の時間が増えたりして、その急激な変化に戸惑うお子さんも多いでしょう。
小1プロブレムの定義を確認しながら、対策についても考えていきましょう。
小1プロブレムの定義や発生時期とは
東京都教育委員会によると、小1プロブレムの定義は以下の通り。
「第1学年の学級において、入学後の落ち着かない状態がいつまでも解消されず、教師の話を聞かない、指示通りに行動しない、勝手に授業中に教室の中を立ち歩いたり教室から出て 行ったりするなど、授業規律が成立しない状態へと拡大し、こうした状態が数か月にわたって継続する状態をいう 」
※参考:東京都教育委員会「小1問題・中1ギャップの予防・解決のための「教員加配に関わる効果検証」に関する調査の結果について」
先生の話を聞かなかったり、教室を歩き回ったりということが数カ月続くことをいうのですね。
以前の調査にはなりますが、2009年7月13日~17日(金)までに校長1313名 、教諭1313名 に行われた「東京都公立小・中学校における第1学年の児童・生徒の学校生活への適応状況にかかわる実態調査について」の「公立小学校第1学年の児童の実態調査」では、不適応状況の発生時期と終了時期が公表されています。
発生時期は「4月(56.9%)」「5月(19.2%)」「6月と9月(6.6%)」の順でした。
最も多いのはやはり入学してすぐの4月からで1学期が目立ちます。夏休み明けの9月もわりと多いようですね。
終了時期で最も多いのは「年度末まで継続(54.5%)」と、半数が年度末で続いています。次に「7月(7.5%)」「10月(6.9%)」「12月(7.8%)」。
筆者には3人の子がいますが、いつ学校生活に慣れるかはその子によって違い、慣れてきたと思ったら長期休みを機にまた戻りとなかなか難しいと感じています。