長期投資をあきらめてしまいやすいタイミングがある

長期投資を続けていれば資産は増えることが期待できると頭ではわかっていたとしても、途中であきらめてしまう方は多くいらっしゃいます。

私は年間約300回、資産運用に関するオンラインセミナーで講師を務めていますが、自身の経験から、長期投資をあきらめてしまう方の傾向として2つのパターンがあると考えています。

一つは、基本的には損益がプラスの運用状況が続いていたにもかかわらず、一時の急激な相場の下落によって強い不安を感じてしまい、投資をやめたくなるパターンです。

もう一つは、損益がマイナスの運用状況が続いた後、相場が底を打ち、値上がりしてプラスになったタイミングで売りたくなるパターンです。プラスになって安心する一方で、「また下がったらどうしよう」といった不安から逃れるために、投資をやめたくなることがあります。このような行動を「やれやれ売り」と言います。