4. 追納や私的年金で足りない分のカバーをしよう
国民年金と厚生年金ともに、加入期間が短いと受給額も少なくなることがわかりました。
特に国民年金の場合、家計の状況によっては支払えない場合もあるかと思います。その際には未納にせず、「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」を利用しましょう。
こちらの制度を利用していても、保険料の免除・納付猶予や学生納付特例の承認を受けた期間は、10年以内であれば追納ができます。詳しくは最寄りの年金事務所で相談してみましょう。
また、現代は年金のみで生活するのは厳しい時代です。
まずは公的年金をきちんと払うことが一つ。今はパートの方でも一定要件を満たせば厚生年金に加入できるので、検討するのもいいでしょう。
その他に老後資金で不足する部分は、個人年金保険やiDeCoを利用して備える必要があります。お時間のあるときに情報収集して、将来に備える方法を考えてみてくださいね。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。